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洗濯には残り湯を使おう

温度を10度高めれば、洗浄速度は2倍になる

洗浄は化学反応の一種ですが、大雑把に見て温度を10度高めれば、化学反応(洗浄力)は2倍前後に増大します。(注)

 

シャンプーは水ではしませんね。汚れ落ちが悪くスッキリしないからですが、それは洗濯でも同じことです。

 

風呂の残り湯を洗濯に使うことは節水や水道代とガス代の節約になるだけでなく、洗浄効果を著しく高めます。

 

温度が高まると洗剤や汚れが溶けやすくなり、洗剤成分の働きも活性化します。

 

温度が高いと汚れ落ちがよくなり、また汚れや洗剤が衣類や洗濯槽に残ることも少なくなり、それは衣類や洗濯機を長持ちさせることにもなります。

 

よほど汚れた残り湯でなければ、最後のすすぎだけ水道水にすれば、雑菌などの心配はありません。

 

残り湯を捨ててしまって、冷たい水で洗濯をするなんてことのないように。

 

いい事ずくめの残り湯の利用ですが、残り湯は皮脂汚れなどで酸性に傾いていますので注意して下さい。

 

石けんはアルカリ性ですから、酸性の物質に出会うと中和されて洗浄力がなくなります。

 

残り湯は皮脂汚れなどで酸性に傾いてpH5~6になっていますから、さら湯よりも石けんカスができやすいので、洗濯に利用する際には必ず炭酸塩配合の石けんを使うようにしましょう。

 

助剤入りの粉石けんであれば残り湯は全く問題なく使えます。

 

また、セスキ炭酸ソーダや炭酸ソーダを入浴剤に使えば、残り湯は酸性に傾きません。

 

(注)化学反応と温度との関係はアレニウスの式で表されます。

参考文献:小岩昌宏著「アレニウスと反応速度論―伝記に見るその人間像―」

ナチュクリじいさんの辛口コラム

運営会社:暁石鹸株式会社

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