
プロフィール
石けんと合成洗剤についての知識と情報、科学的に正しい洗浄方法などを広める活動をしている
ナチュクリ爺さんこと猪ノ口幹男について紹介します。
これまでにもセスキ炭酸ソーダの洗浄剤としての商品化は他社でも試みられていました。 20年ほど前、炭酸ソーダを製造している大手化学メーカーの役員の方にお会いした時の話です。同氏は「Washing soda」としてセスキ炭酸ソーダの商品化を企画されたのですが、当時アルカリ洗浄は日本では忘れ去られた状態にあり市場性に見通しが立たないため、商品化は断念されたのだそうです。
ちなみに海外では、炭酸ソーダを米国のArm & Hammer が「Super Washing Soda」として、ニュージーランドのGREENWOODSが「WASHING SODA」として販売しています。
2000年2月、日本で初めてセスキ炭酸ソーダを商品化しました。
セスキを洗濯や掃除に使うのは日本だけだったので、当時活発だった掲示板で多くの方々と喧々諤々議論しながらセスキの効果的な使い方を創り上げていきました。
2001年8月、セスキ炭酸ソーダの人気が高まってきたので、地の塩社との共同製作で「アルカリウォッシュ」として販売することになりました。
同時に石けんや重曹、炭酸ソーダ、クエン酸、過炭酸ナトリウムについての正しい使い方や詳しい情報をどんどん発信し、活発に意見交換をして行く中で、それらを使う方がどんどん増えていきました。
そしてその成果は、大手出版社での監修、メディアでの紹介、出演などにより、大きく広がりました。
「友の会」誌1951年(昭和29年)7月号の「洗濯の工夫」から

ナチュクリ爺さん(猪ノ口 幹雄) プロフィール
943年6月中国遼寧省・奉天市(現・瀋陽)にて生まれる(父は満州鉄道の電気技士だった)。終戦後運良く帰国できましたが、中国残留孤児問題は他人事ではありません。
帰国後、大分県豊後高田市、東京、北海道小樽市(心のふるさと)、名古屋を経て大阪府茨木市に定住。
高校を卒業後、傾倒していた研究者を慕って大阪市立大学文学部2部に入学し、海外専門書籍輸入販売会社に勤務。
座右の銘:「チャプリンの格言「人生に必要なもの。それは勇気と想像力、そして少しのお金だ」
娘のおむつかぶれをきっかけに石けんを使い始めましたが、洗濯物がどんどん黄ばんでいくことに疑問を持ち、「洗う」ことに本格的に取り組むことになりました。
当時(40年ほど前)は、「無添加石けん」がブームになっていて、我が家も「純石けん分99%」の粉石けんで洗濯をしていました。
助剤(炭酸塩)の無添加が黄ばみの原因であることが分かるとともに、石けんの優れた洗浄力を理屈よりも実践的に理解することができました。
また、「汚れたら洗う」から「着たら洗う」に変化した今日、石けんよりもさらに環境負荷の小さい「アルカリや酸」を使った洗浄方法を石けんと併用することの大切さにも気づきました。
当時のスタッフの中の「友の会」(羽仁もと子の思想に賛同した女性たちによって生まれた団体)のメンバーからセスキ炭酸ソーダが紹介されました。
セスキは掃除や布ナプキン・布おむつの洗濯などに非常に優れた効果があることが分り、やがてそれが「アルカリ洗濯、洗浄」に繋がっていくことになりました。
「友の会」では70年以上前から、石けんを使うほどではない下着の汗落としなどの洗濯にセスキを使っていたようですが、おそらくセスキが洗濯に使われた初めて(日本でも世界でも)のケースではないかと考えられます。
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